フレンチ・ブルドッグはコウモリ耳がとってもキュート!フレンチ・ブルドッグの魅力と飼い方


大きな頭にコウモリの様な耳が特徴のフレンチ・ブルドッグ、日本でもとても人気のある犬種の一つです。

そんなフレンチ・ブルドッグですが、ブルドッグの名がついている為に闘犬のイメージが強いという方も少なくないと思いますけれど、実は正反対でとても飼いやすい事が人気の理由の一つでもあるのです。

今回はそんなフレンチ・ブルドッグの歴史から飼育方法、気をつけたい病気やケガまで飼育する上で役に立つ情報が盛りだくさんです。
これから迎え入れる事を検討している方はもちろん、すでに飼育している飼い主様にも役に立つ情報ですので是非ご覧ください。

フレンチ・ブルドッグとは?

フレンチ・ブルドッグの歴史

フレンチ・ブルドッグの起源については多くの説があるのですが、最も有力な説は1850年頃にイギリスからフランスに移住したレース職人が持ち込んだブルドッグが原種という説になります。

その後、そのブルドッグにパグやテリアを交配した事でフレンチ・ブルドッグの基礎犬が誕生したとされています。
原点となるブルドッグはそもそも闘犬でしたが、1835年に闘犬が禁止されると職を失ってしまいました。

そこで、犬種を存続させるために闘争的な性格を改良しペットとして飼育できるようにするために、温和で小型なフレンチ・ブルドッグを用いて小型化と闘争心を排除したのです。

フレンチ・ブルドッグの体型

フレンチ・ブルドッグは闘犬として戦い英雄となったブルドッグの祖先犬たちの様々な特徴を受け継いでいます。
低く重心を落とした体に幅の広い胴体で骨も大きく、発達した筋肉に大きくて四角い頭が特徴です。

しかし、ブルドッグと異なる点もあります。
それはピンと立ったコウモリの様な耳です。これがフレンチ・ブルドッグの体の特徴です。

フレンチ・ブルドッグの被毛

フレンチ・ブルドッグは見ての通り短毛の犬種です。
短毛の為、抜け毛が少ないと思われることがありますが実は抜け毛は多い犬種で、その理由は「ダブルコート」という上毛と下毛からなっている被毛だからなのです。

毛色は大きく分けると4種類あり、黒がベースの「ブリンドル」、白をベースに黒や茶が部分的に入った「パイド」、クリーム単色の「クリーム」、茶系がベースの「フォーン」に分かれます。

その他にも「タイガーブリンドル」「フォーンパイド」「ハニーパイド」など、様々なカラーリングがあるのが特徴でもあります。

フレンチ・ブルドッグの性格

フレンチ・ブルドッグは非常に活発で、ブルドッグとは違い機敏とされていて番犬にも向いているとされています。

また、非常に利口な犬種でもあり普段は吠える事が少なく、むやみに走り回ったりもしない犬種ですので室内犬としては最適です。

甘えん坊な事も特徴の一つで、飼い主様とはもちろんですが誰とでも仲良くなれる犬種です。
しかし、気を付けてほしいのがブルドッグと比べ温厚とされるフレンチ・ブルドッグも個体によってはキレると見境なくなってしまうなど危険な場合があります。

性格が大きく分かれる犬種でもあるのです。

フレンチ・ブルドッグの飼い方

フレンチ・ブルドッグは室内犬向き

フレンチ・ブルドッグはその性格から室内犬に向いている犬種と言えます。

甘えん坊で飼い主様とのコミュニケーションに喜びを感じる犬種ですので、室外ではなく室内で飼育してあげましょう。

迎え入れる前に用意するもの

室内で飼育する上で絶対に必要になるものが「ケージ」です。

最近ではケージなしでフリーの状態での飼育をしている飼い主様も増えてきた為、フリーにしたいという方も多いと思いますが、しつけや安全面の観点からまずはケージ内での飼育にしてください。

もう1点用意していただきたいのが「クレート」です。

クレートは主に動物病院やお出かけなどの際の移動用の物になりますが、こちらも実はしつけにとても有効な物になってきます。

その他にもトイレや水飲みなど沢山の物の用意が必要ですが、まずは「ケージ」と「クレート」を用意しましょう。

フードの選び方

フードの選び方ですが、迎え入れたばかりの子犬のうちはまずはそれまで生活していた、ペットショップやブリーダーなどが与えていたのと同じフードにしましょう。

フードを変える際はいきなり変えてしまう事で、食べなくなったり体調を崩してしまう事もあるので少しずつ混ぜながら切り替えていきましょう。

フードの種類も沢山あり悩まれると思いますが、あまり安価なフードはオススメしません。
また最近では食物アレルギーのある犬も増えてきているので、お腹を壊したり体をかゆがったりした場合には早急に獣医師に相談してください。

アレルギー対応の療養食などもありますので愛犬に合ったフードを探す事が必要です。

オヤツの必要性

オヤツに関しては生活する上で必ず必要な物ではありませんが、しつけの際などにご褒美として有効なのでアレルギーなどがない場合は有効活用しましょう。

オヤツの選び方としては極力小さくちぎれるタイプのものがオススメです。

フレンチ・ブルドッグのしつけ方

まずはお家の環境に慣れさせましょう

お家に迎え入れた子犬は可愛さのあまり、思わず沢山触れ合いたくなってしまうと思いますが、まずはケージ内でゆっくりお家の環境に慣れさせてあげてください。

慣れてきたら徐々にケージ外に出してあげる時間を増やし、ボディタッチなどをしながら家族に触られることに慣らしてあげましょう。

ケージの設置場所ですが、子犬を気遣い出来るだけ静かな場所にケージを設置する飼い主様も多いですが、適度な生活音があるところにケージを設置する事をオススメします。
テレビの音や家族のしゃべり声などに慣れさせる事で「音慣れ」も出来て今後の成長に大きな影響があります。

トイレの教え方

まずはケージ内にトイレを設置しましょう。

ケージ内にトイレ以外にベッドや毛布などがある場合は取り除いてあげた方がいいでしょう。
犬はフカフカな場所にオシッコをしたくなってしまう性質があるので、ベッドや毛布などがあるとそちらにしてしまう可能性が大きくなります。

最初は偶然トイレ上にしただけで十分ですので、成功したらその場で褒めてあげましょう。
褒め方ですがフードやオヤツをあげるのが単純で伝わりやすいのでオススメです。

そして失敗した際ですが、絶対に怒ってはいけません。
怒られたことにより飼い主様が見ている前でしなくなり、逆に粗相が増えてしまう場合があるので「成功したら褒め、失敗しても無視」が鉄則です。

無駄吠えの直し方

フレンチ・ブルドッグは他の犬種に比べ比較的吠えが少ない犬種ではありますが、犬なので全く吠えない事はありません。

一般的に無駄吠えと言いますが吠えの中にも「要求吠え」や「警戒吠え」などがあります。
まずはどんな感情で吠えているのかを知る必要がありますが、今回は「要求吠え」の直し方です。

要求吠えとは、例えばご飯が欲しい時やオヤツが欲しい時、構ってほしい時やケージから出してほしい時など、犬が飼い主様に要求して吠えている事全般を言います。

要求吠えを直すには「無視」をする事が必要になります。
一番ダメな事は要求を飲んでしまう事。
当たり前な事に感じると思いますが、実は要求にこたえてしまっている飼い主様が多いのです。
多くの飼い主様が愛犬を静かにさせる対処として自然と要求を飲んでしまっているのです。

要求吠えが出た際はケージではなく「クレート」に入れてみてください。
最初はしばらく出してほしくて吠えますがそのうち諦めるはずです。そこで初めて要求にこたえてあげましょう。
そうする事で大抵の要求吠えは解決します。

甘噛みの解決方法

甘噛みを直したい場合も要求吠えと同じで、甘噛みがエスカレートしたら「クレート」に閉じ込めてしまいましょう。

多くの飼い主様が甘噛みを叱る際に「ダメ」と言い叱っているかと思いますが、子犬に「ダメ」の意味は分かりません。
叱った後に同じ失敗をさせてしまう事でいつまでたっても「ダメ」の意味を学習する事が出来なくなってしまいますので、「ダメ」と叱った後は同じ失敗が繰り返せない様に必ずクレートに入れましょう。

そして落ち着いたら出してあげましょう。
これを毎回繰り返す事が大事です。

他の犬とも仲良くなろう

フレンチ・ブルドッグは性格的に他の犬とも仲良くなりやすい犬種ではありますが、必ずしもみんながそうというわけではありません。

最近ではドッグランなどの公共施設が増えたことにより様々な犬と触れ合いが出来る場所が増えてきましたが、最初は同じ位の月齢の犬と触れ合わせることをオススメします。

中々まわりで同じくらいの月齢の犬を探す事は難しいと思いますので、しつけ教室などで定期的に開催される「パピーパーティー」に参加してみる事をオススメします。



フレンチ・ブルドッグと上手にコミュニケーションをとろう

沢山の指示を教えましょう

フレンチ・ブルドッグだけではなく、全ての犬は人間の言葉で話す事が出来ません。

その為、飼い主様とのコミュニケーションを取る方法も最初は少ないのです。
ですが例えば「オスワリ」の指示を教えてあげる事で、1つコミュニケーションを取る方法が増えるのです。

犬は飼い主様とのコミュニケーションに大きな喜びを感じる動物です。

逆にコミュニケーションがうまく取れないとストレスにも繋がり、問題行動に発展してしまう場合もあります。

ですから沢山の指示を教えてあげる必要があるのです。
「オスワリ」「フセ」「マテ」以外にも沢山の芸も教えてあげましょう!

上手な遊び方

フレンチ・ブルドッグは飼い主様と一緒に遊ぶ事が大好きな犬種です。

ロープなどで飼い主様と引っ張りっこしたり、ボールを投げて持ってこいの遊びも良いでしょう。

ロープなどで引っ張りっこするときも犬に勝たせてあげたり、飼い主様が勝ったりとメリハリをつけて遊ぶことが上手な遊び方です。

フレンチ・ブルドッグのお手入れ方法

フレンチ・ブルドッグのシャンプー

清潔を保つためにも定期的にシャンプーをしてあげましょう。

目安としては2~3週間に1度ですが、ワクチン接種後や投薬後などは控えた方がいい場合もありますので、その場合獣医師に相談しましょう。

また、あまりに頻繁にシャンプーしすぎる事は乾燥肌などの原因になってしまう事もありますので十分注意しましょう。

フレンチ・ブルドッグのブラッシング

被毛が短い為、軽いブラッシングで十分です。

清潔を保つためにも極力毎日ブラッシングしてあげましょう。

獣毛ブラシを使用する事をオススメします。

フレンチ・ブルドッグのシワのお手入れ

フレンチ・ブルドッグは見ての通り、目や鼻の周りにシワが沢山あります。

週に1度は柔らかい布や綿棒などを使いシワの間を拭き、清潔に保ってあげてください。

フレンチ・ブルドッグが気をつけたい病気やケガ

熱中症

熱中症は蒸し暑い室内や車内、暑さが厳しい中での散歩やお出かけが原因で発生します。

急激な体温の上昇により、パンティングやよだれが出るといった症状が見られます。
重症の場合呼吸困難や血便、吐血などをおこし命にかかわりますので、蒸し暑い室内や車内に閉じ込める事は絶対にしないでください。

また気温が高い時の外出は控えましょう。

鼻腔狭窄(びこうきょうさく)

鼻腔狭窄とは短頭種に多い先天的な病気で、鼻の穴が狭い状態の事を言います。

鼻をグーグー鳴らしたり、鼻だけでは呼吸がしにくいため暑くなくても口を開けてハァーハァーします。
また、呼吸がしにくいため熱中症にも注意が必要です。

生活に支障がなければ、激しい運動を控えるなどの対策で大丈夫ですが普段の散歩でも呼吸が苦しそうなど上手く呼吸が出来ない場合は手術を行う場合もあります。

気になる場合は獣医師に相談しましょう。

水頭症

水頭症とは、脳脊髄液が頭蓋空内に大量に増えてしまい、脳の一部を圧迫する事で発症します。

先天性の場合、頭のてっぺんのくぼみ部分の骨が薄く、触ると穴が開いているように感じます。

水頭症の症状には、麻痺、運動障害、食欲の異常、痴呆、視力低下、知覚障害があります。

まとめ

個性的な見た目のフレンチ・ブルドッグはその見た目だけではなく、性格が良い事も人気の理由の一つです。

基本的には性格のいい個体が多いですが、大きく性格が分かれる犬種でもあるので、中には気難しい個体もいる場合があるので注意も必要です。

また短頭種特有の病気や、熱中症は命に直接かかわってくる問題ですので夏場の扱いは他の犬種に比べ注意が必要になります。

とても利口で愛嬌もある犬種なので、子犬の頃からしっかりとしつけを行う事で素晴らしい家族になれる事間違いなしですので、これから迎え入れる事を検討している方には是非オススメしたい犬種です。

(コラム:現役ドックトレーナー ヤマさん)

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