パピヨンの大きな耳はまるで「蝶」!人気犬種パピヨンの魅力と飼育の仕方


昔から人気犬種として常に上位にいたパピヨン

何と言っても大きな耳が最大の特徴であり、魅力の一つでもあると思いますが皆さん「パピヨン」の名前の由来って知っていましたか?

実は最大の特徴でもある大きな立ち耳に関係していて、その大きな立ち耳が「蝶」の形に似ていることから、フランス語で「蝶」の意味である「パピヨン」という名がつけられました。

従順で人懐こく、比較的飼育しやすい事も魅力の犬種ですが、飼育するにあたり気をつけたい事も沢山あります。
そんなパピヨンの魅力から飼育の仕方まで徹底的に迫ります。

パピヨンってどんな犬?

パピヨンの歴史


フランスが原産のパピヨンの起源は16世紀頃とされていて当時、ヨーロッパで人気のあったドワーフ・スパニエルが起源となっています。

初期のパピヨンは現在と異なり垂れ耳だったのですが、何らかのきっかけで立ち耳のパピヨンが生まれました。垂れ耳タイプも立ち耳タイプもどちらも同じパピヨンから生まれる事があり両方のタイプとも認定されていますが、立ち耳タイプの方が人気があります。

垂れ耳タイプの事を「ファーレン」と呼ぶことはパピヨン通の方には有名な話ですが、国際畜犬連盟では立ち耳を「パピヨン」垂れ耳を「ファーレン」と分類しております。

ファーレンの名前はフランス語のファレーヌに由来し、驚くことに「蛾」という意味なのです。
パピヨンの原種はこの垂れ耳のファーレンとされています。

パピヨンの体型

JKCではパピヨンの体高は28㎝以下と定められていますが、もちろんそれ以外のサイズの個体も沢山います。

立ち耳のパピヨンと垂れ耳のファーレンでも大きさが違い、基本的にはファーレンの方がパピヨンよりも大きい事が多いです。

パピヨンの被毛

パピヨンは「シングルコート」の為、ダブルコートに比べ抜け毛が少ない事が特徴で、真っ直ぐに伸びた絹糸の様ななめらかな被毛です。

被毛のカラーはトライカラーが一番主流で、現在では単色のカラーは公認団体に純血として認められていません。

パピヨンの性格

パピヨンは賢く順応性があり、比較的活発な犬種です。

大胆かつ、勇敢な一面もあり自己主張も強い犬種ですがその反面、とても繊細で甘え上手でもあります。

自己主張が強い為吠える事も多いですが非常に賢く、訓練性の高い犬種ですのでしっかりと子犬のうちから訓練をする事がオススメです。

基本的には見知らぬ人や、他の犬とも仲良くできる為とても飼育しやすい犬種ですが、中には神経質な性質の犬もいますので注意が必要です。

パピヨンの飼育方法

パピヨンは室内犬です

パピヨンは活発な犬種ではありますが室内犬の為、屋外での飼育はオススメできません。
飼育する際は必ず室内にしましょう。

これから迎え入れる事を検討している方は、必ず室内で飼育出来る環境を整えてから迎え入れましょう。

ケージとクレートを用意しましょう

飼育するにあたり、まずはケージとクレートを用意しましょう。

ケージとクレートの違いですが、ケージは寝床やトイレといった物が入る犬の居住スペースになります。

クレートは動物病院やトリミングサロンなど、お出かけ時に犬を入れる移動用のスペースになります。

どちらも飼育するにあたり必要になるものですので、必ず用意しましょう。

パピヨンの食事

食事は基本的にはドライフードを与えましょう。
一概にドライフードと言っても、現在では選びきれないほどの沢山の種類がありますが、まずは迎え入れたばかりの子犬のうちはペットショップで与えていた物と同じものを与えましょう。

成長に伴いフードを変更する際は、できれば人口添加物不使用の物をオススメします。

あまりに安価なフードに変更する事により毛づやが悪くなったり、涙やけがひどくなってしまう事もありますので、安価なフードはオススメしません。

食事の回数ですが、子犬のうちは朝昼晩の1日3回、成長するにしたがって朝晩の1日2回にしましょう。

適度なオヤツはしつけに有効です

時々オヤツを与える事があまり良くない事だと思ってしまっている飼い主様がいらっしゃいますが、適度なオヤツはしつけにもとても有効ですのでOKです。

ただ、ここで気を付けてほしいのが大きなオヤツよりも小さなオヤツの方がご褒美として効果があるという事です。

一見大きなオヤツの方がご褒美に適していると思われがちなのですが、ご褒美のポイントは「少量を沢山」与えた方が効果的です。

その為に細かくちぎれるものを選ぶことをオススメします。

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パピヨンのしつけ方

社会化トレーニング

まず子犬のうちにとても重要になってくるのが「社会化トレーニング」と呼ばれるものです。

社会化トレーニングとは何かといいますと、子犬のうちから様々な環境や、犬などに慣れさせる事をいいます。
あまり重要視せずに軽視されがちなのですが、実は今後の性格を左右する程の重要な事なので覚えておいてください。

具体的に何をしたらいいかと言いますと、とにかく沢山の所へ連れ出し、沢山のワンちゃんと触れ合わせる事です。
しかし、ここで気を付けなければならないのがトラウマを作らない様にする事です。

もし心配な様でしたらしつけ教室などで定期的に開催されるパピーパーティーに参加してみる事をオススメします。

トイレの教え方

前述した飼育方法の所で、ケージを用意しましょうと書きましたがまずは用意したケージ内にトイレを設置しましょう。

小さ目のケージでしたらレギュラーサイズのトイレで十分です。
トイレをしっかりと覚えるまでは遊び以外の時間はケージに入れておき、粗相の確率を少しでも減らしましょう。
最初は偶然の成功で十分なので、トイレ上に排泄が出来たら褒めてあげましょう!

ここでポイントなのが成功した瞬間に褒めてあげる事が大事です。
その為、トイレの時間を大体把握し、トイレをしそうな時間は注意して観察しましょう。

それと粗相をしてしまったからと言って叱る事は禁物です。
トイレのしつけのポイントは「成功を褒め、失敗は無視です」

パピヨンの要求吠え

パピヨンは自己主張の強い犬種です。

その為子犬の頃にしっかりとしつけを行わないと無駄吠えと呼ばれる問題行動も多くなってきます。

例えば「要求吠え」です。
要求吠えとはお腹が空いた時や、遊んでほしい時などに飼い主への要求として吠える事を言います。
子犬の頃に可愛いからと言って要求を飲んでしまうと、吠えれば要求が通るという事を誤学習してしまい「要求吠え」の癖をつけてしまいます。

要求吠えに悩まない為には飼い主様側に強い意思が必要になります。
逆を言えば強い意思だけで解決できるのです!

イタズラに困った場合

とても賢いパピヨンですが、イタズラに悩まされることもあるかと思います。
頭のいい子ほどイタズラもすぐに覚えてしまうからです。

もし愛犬のイタズラに困った時に一番意識しなくてはいけない事は「次に絶対同じ失敗をさせない事」です。

例えば飼い主様のスリッパを引っ張り出してきて遊んでしまっている場合、「ダメ!」と叱ってもまた繰り返してしまう時ありませんか?
実はそれがイタズラをエスカレートさせてしまっている原因の一つで、「ダメ」の意味を分からなくしてしまっている原因でもあるのです。

それを改善するには一つの事を意識するだけでいいのです。

それは、「ダメ」と言った後にはクレートに入れてしまう事なのです。
クレートはケージと違い、小さいので中に入れてしまえば興奮をおさめる効果もあります。

クレートに入れてしまった後でもスリッパで遊ぶことが出来ますか?
出来ませんよね。このように叱ったからには失敗を繰り返させないためにもクレートに入れてしまいましょう。

上手なコミュニケーションの取り方

パピヨンのお散歩

パピヨンは活発な犬種なので適度なお散歩が必要になります。

しかし小型犬という事もありますので一度のお散歩時間はあまり長くなくても良いでしょう。
また、必ずしも毎日お散歩に連れて行かなくてはいけないという事もありません。

日頃のお散歩の時から上手にコミュニケーションを取る練習として、可能であればオヤツを持っていき、お散歩中に名前を呼んでアイコンタクトをとり、その後オヤツをあげるなどするといつものお散歩も楽しくなること間違いなしです。

芸を教えてみよう

とても賢い事でもおなじみのパピヨンには芸を教えてみる事もオススメします。

例えば「お手」「おかわり」だって立派な芸なのです。
芸は日常生活には直接必要のない事ですが、芸を教える事で愛犬とのコミュニケーションの方法が増え、関係性もよくなります。

頭のいい犬に何も教えない事は逆にかわいそうな事で、頭を使わせてあげる事も飼い主の義務なのです!
是非沢山の芸を教えてあげてください。

楽しく遊んで絆を深めましょう

一概に遊びと言っても様々な遊びがあります。

例えばボール投げや、ロープの引っ張りっこ、一緒に走る事も立派な遊びですしドッグスポーツをやる事も遊びです。

どんな遊びもパピヨンには向いていますので、1種類だけではなく様々な遊びを経験させてあげましょう。

例えば犬用のオモチャであっても一人で遊ばせるのではなく、飼い主が一緒になって遊ぶことで犬は喜びを感じるのです。

愛犬と同じ目線になり遊ぶことが絆を深める第一歩です。

パピヨンのお手入れ方法

お風呂の頻度

パピヨンのお風呂ですが3~4週間に1度を目安でいいでしょう。

お風呂にこまめに入れてあげる事で清潔を保ち、皮膚疾患などの予防にもなるので必ず定期的に入れてあげましょう。

ただ、入れすぎも実はあまりよくなく、乾燥肌などに繋がる事もありますので皮膚の状態や体調を考慮しながら入れてあげる事が必要になります。

絹の様な被毛を保つには

パピヨンの特徴の一つである絹の様な被毛を維持するには、毎日欠かさずにブラッシングする事が必要になります。

シングルコートの為抜け毛は少ないですが、ブラッシングを怠るとすぐに毛玉になってしまいます。

ブラッシングは毎日欠かさず行いましょう。

毎日行っていればそれほど手間もかかる事がありません。

トリミングは必要?

パピヨンは必ずしもトリミングが必要な犬種ではありませんが、最近では様々なカットスタイルもありますので飼い主の好みでという事になります。

また、トリミングサロンではお家では難しい爪切りや、肛門腺絞りなどもお願いする事ができるので、いずれにしても1ヵ月に1度位はトリミングサロンに通う事をオススメします。

気をつけたいケガや病気

膝蓋骨脱臼(パテラ)

後ろ足の膝のお皿の骨が脱臼してしまう病気で、小型犬がなりやすい病気の一つです。

後ろ足を引きずっていたり、足を触られるのを嫌がったりした場合は要注意なので、すぐに病院に行きましょう。

薬やサプリメントで症状を軽減させる方法か、手術をして治す方法がありますが、手術が必要かどうかは症状にもよりますので獣医師とよく相談しましょう。
→手術後回復、体の負担を気にするシニア期の犬へのサプリメント・内側美犬
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足に負担をかけない事が一番の予防になりますので、床が滑らない様にカーペットなどを敷いてあげましょう。高い所からのジャンプは絶対にダメです。同時に体重管理にも十分注意してあげてください。

眼瞼内反症

眼瞼内反症とは逆さまつ毛の事を言い、瞼が内側に巻き込んでいる為まつ毛が目に当たり、目やにや涙が増える病気です。

犬が目を気にし、こすったりする事で刺激してしまい、角膜炎や結膜炎を引き起こす事もあります。

軽度の内反の場合は刺激しているまつ毛を根気よく抜き、結膜炎をきちんと治療すれば全体の腫れがひいて内反が軽減する事もあります。

進行性網膜萎縮

網膜の萎縮と変性がゆっくりと進む病気で、先天性のものなので予防法はありません。

初期症状として夜盲症といい夜になると目が見えにくくなる症状が出ます。
夜のお散歩をしたがらない場合は進行性網膜萎縮を疑いましょう。

現在の所治療方法はありません。

まとめ

エレガントな見た目から日本では長年不動の人気を誇ってきたパピヨンですが、皆さんご存知の情報はどれ位ありましたか?

初めて耳にする情報も沢山あったかと思います。

日本では圧倒的に立ち耳の個体が多い事からファーレンの存在を知らなかった方も沢山いるかと思いますが、パピヨンがフランス語で「蝶」なのに対しファーレンは「蛾」という意味なのもビックリだったと思います。

またとても賢い事もこの犬種の特徴でもありますので、パピヨンを飼った際には最低限のしつけだけではなく、芸やドッグスポーツなどにも是非チャレンジしてみてください。

そうする事で一段と絆も深まり最高のパートナーになるでしょう。
魅力たっぷりの犬種ですので、是非家族の一員に検討してみてください。

(コラム:現役ドックトレーナー ヤマさん)

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