ミニチュア・ピンシャーは愛称「ミニピン」でおなじみ!飼い方やしつけ方


ミニピンの愛称で知られるミニチュア・ピンシャーですが、皆さんはどの様なイメージを持たれていますか?

警察犬でもお馴染みのドーベルマン・ピンシャーに似ていると思いませんか?

今回はミニチュア・ピンシャーに興味がある飼い主様の参考になる情報が盛りだくさんですので、家族として迎え入れる際の参考にしていただければと思います。

ミニチュア・ピンシャーってどんな犬?

ミニチュア・ピンシャーの歴史

ドイツ原産のミニチュア・ピンシャーは日本で多くの愛犬家の方から「ミニピン」の愛称で呼ばれ親しまれていますが、実はこの「ミニピン」の愛称ですが日本だけではなくアメリカなどの英語圏でも発音は若干異なる物の「min-pin」という略称で通用する事がしばしあるようです。

ミニチュア・ピンシャーはその外見の相似から、ドーベルマン・ピンシャーを小型化した犬種だと思われがちですが、実はミニチュア・ピンシャーの方が歴史の古い犬種なのです。

ミニチュア・ピンシャーの起源は17世紀~18世紀と推定されていて、祖先犬とされている「ヘル・ピンシェル」がジャーマン・ピンシャー、ダックスフンド、イタリアングレーハウンド、さらにミニチュア・シュナウザー、トイ・マンチェスターテリアなどを交配して19世紀頃に現在のミニチュア・ピンシャーの形が仕上がったとされています。

ミニチュア・ピンシャーの体型

ミニチュア・ピンシャーはその名の通り小型犬に分類されており、標準体重は4kg~6kgとされています。

体高は25㎝~30㎝とされているのですが、実はこの犬種は体長と体高がほぼ同じ長さのスクエアな体型をしています。
見ての通りとても細い手足を持っていますがとても筋肉質な犬種です。

現在も多くの国で断尾、断耳をする習慣が続いていますが、ドイツやヨーロッパの各国では動物愛護精神を尊重する為、20世紀後半以降は禁じられています。
日本ではいまだに禁止はされていません。

ミニチュア・ピンシャーの被毛の特徴

ミニチュア・ピンシャーは全身が滑らかな短毛で覆われている「シングルコート」の犬種です。

シングルコートの犬種はダブルコートの犬種に比べ、抜け毛が少ない事が特徴です。

ミニチュア・ピンシャーの毛色は大きく分けると単色と、2色で構成されるバイカラーとがあります。
単色のバリエーションは、ディアーレッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウンがあります。
バイカラーには、ブラック&タン、チョコレート&タンがあります。

様々なカラーリングがあるのもこの犬種の楽しみでもあります。

ミニチュア・ピンシャーの性格

ミニチュア・ピンシャーは小型な犬種ですが、とても気が強く、警戒心も強い為しつけには少々手を焼く事もあると思います。

その性格が原因で、人間や他の犬に対して攻撃的になってしまう事も多い犬種ですので、その事もしっかりと理解しておきましょう。

また、とてもプライドが高い犬種でもある為、小さい子供などにしつこくかまわれると事故が起きてしまう可能性もあります。

一方で、ドーベルマン・ピンシャー同様警察犬として働く素質も持ち合わせているので、飼い主様が子犬の頃から甘やかさずにしっかりとしつけを行う事で素晴らしいパートナーになる事ができます。

ミニチュア・ピンシャーを飼育する際の注意点

ミニチュア・ピンシャーは室内飼育向きの犬種です

ミニチュア・ピンシャーは、小さくても大型犬にも向かっていくほど気は強い犬種の為に番犬にも向いているとされる犬種ですが、寒さには弱い犬種です。

その為、室内飼育向きの犬種になります。

温度差の激しい屋外ですと体調を崩してしまう恐れもありますので、家族に迎え入れる際には室内環境をしっかりと整えてからにしましょう。

しつけにも役立つオススメグッズ

ミニチュア・ピンシャーを迎え入れるのと同時に用意してほしいのが「ケージ」と「クレート」です。

「ケージ」とは、ミニチュア・ピンシャーのお家の様な存在です。
基本的にケージ内での生活をさせる事によりメリハリが出来、しつけも上手くいきます。
また、室内飼いのお悩みの一つでもあるトイレを教える際にも役立ちますので必ず用意しましょう。

もう一つのグッズは「クレート」です。
「クレート」とは移動時に愛犬を一時的に入れておく物で、動物病院などを受診する際にも必要になりますので用意しておきましょう。
「クレート」はしつけにも大変役に立つものになりますのでオススメです!

小さいお子様がいるお家は要注意!

ミニチュア・ピンシャーはその性格から、時に攻撃的になってしまう場合があります。

また、とてもプライドの高い犬種でもありますので小さいお子様などが追い回したり、過度に構ってしまったりする事で事故が起きてしまう事も少なくありません。

小さいお子様がいるご家庭で飼育される場合は必ず保護者の方の目の届く範囲内で遊ばせましょう。
もちろんしっかりとしつけを行えば問題ありません。

ミニチュア・ピンシャーのしつけ方について

クレートトレーニングをしましょう

クレートは多くの飼い主様が移動時にしか使う事がありませんが、実はしつけにもとても役立つものなので普段から使う事をオススメします。

しかし、クレートに中々スムーズに入ってくれないとお悩みの飼い主様も多くいらっしゃると思います。
その原因は簡単な事で「いざという時にしか入れていないから」なのです。

皆様いざという時は入ってくれないと困るので、無理やり入れてしまっている事もあるかと思います。
そうする事で愛犬はクレート=嫌な物になってしまいますので、まずはクレート=安心できる場所に替えてあげましょう。

普段からクレートの入り口を空けた状態で置いておき、中にオヤツやオモチャを放り込みながら一緒に遊ぶだけで愛犬はクレートに入る抵抗が徐々になくなっていきます。

あとはクレートに入ったら「ハウス」と言って褒めるだけ!
そうすると「ハウス」の指示でクレートに入れる、お利口さんになります。

トイレのしつけは根気の勝負

トイレトレーニングは、すぐに覚える場合もあれば中々覚えてくれない場合もあります。

まず、完璧に覚えるまではケージ内にトイレ以外のベッドなどは置かずに最低限の物だけを置くようにしましょう。
ベッドなどの物がある事でそこに排泄してしまう事があり、そうする事でトイレへの意識が薄らいでしまいます。

また、起床後や運動後、水を飲んだ後や食事後などは排泄のタイミングになる場合が多いですのでケージに入れ、トイレに誘導してあげましょう。

誘導の際は「トイレ」などの言葉をつけ足す事をオススメします。

トイレトレーニングの基本は「成功を褒め、失敗は叱らない」です。
根気よく続けていけば必ず出来る事ですのであきらめない事が大切です。

警戒吠えの止め方

ミニチュア・ピンシャーは警戒心が強い為、警戒吠えが出てしまう事が多くあります。

まずは愛犬がなぜ吠えているのかを知る必要がありますが、もし何かの音や来客などに吠えている場合は警戒吠えが疑われます。

警戒吠えを止めるには、まず安心できる場所を作ってあげる事が重要になります。

そこでオススメなのが「クレート」になります。
犬は動き回る事でどんどん興奮してしまう動物の為、フリーにしていたりケージ内で動き回っている時は中々吠え止みません。

クレートであれば狭い為、動きが最小限になり比較的すぐに吠え止ませることが可能になります。
また、事前に来客などの時間や吠えるタイミングの予測がつく場合はあらかじめクレートに入れておくことも良いでしょう。

この方法で改善されない場合はドッグトレーナーに相談する事をオススメします。



ミニチュア・ピンシャーのエネルギー発散方法

ミニチュア・ピンシャーの散歩の目安

ミニチュア・ピンシャーはとても活発で運動量が高いため、少し長めのお散歩が必要になります。
目安としては30分~40分位で良いでしょう。

また、ドッグランなどで思いっきり運動させることもオススメですが警戒心、気の強さから他の犬とトラブルになってしまう事も考えられますので、ドッグランはきちんとしつけが出来てからにしましょう。

毎日のコミュニケーションでエネルギー発散

お散歩は天候などの理由でいけない事もあるかと思いますが、実はもっと室内でもエネルギーを発散させることはできるのです。

犬は運動でエネルギーを発散する事はもちろんですが、実は頭を使う事でも発散する事が出来るのです。

日常的な指示、例えば「オスワリ」「フセ」「マテ」などだけではなく沢山の指示を教え、愛犬を賢くしながらエネルギーを発散させる事が出来れば愛犬との絆は一段と深まります。

実は運動不足によるストレスよりも、飼い主様とのコミュニケーション不足によるストレスの方が多い場合もあるのです。

ミニチュア・ピンシャーの日頃のお手入れ

ミニチュア・ピンシャーのシャンプーの頻度は?

室内で飼育している場合、汚れや匂いはそれほど気にならないかもしれませんが健康維持の為にも2週間~3週間に一度位のシャンプーをオススメします。

子犬の頃からシャンプー慣れしていればご自宅で入れる事も出来ますので、子犬のうちから習慣にしておきましょう。

ワクチン接種後や投薬後のシャンプーは控えた方がいい場合もありますので、その場合は獣医師に相談しましょう。

ミニチュア・ピンシャーのブラッシング

ミニチュア・ピンシャーは短毛種の為、ブラッシングも長毛種に比べ楽だというメリットがあります。

ラバーブラシと呼ばれるゴム製のブラシで全身を優しくマッサージするようにしてブラッシングをしてあげましょう。

抜け毛の少ない犬種ではありますがゼロではないので日頃のブラッシングは必要になります。

トリミングの必要性

ミニチュア・ピンシャーは、基本的にトリミングは必要ありませんがトリミングサロンなどで定期的にお手入れをしてもらう事はオススメします。

例えば、爪切りや肛門腺絞りなどの様にご自宅では中々難しい事などは遠慮なくプロに任せましょう。
その方が愛犬の負担も少なく、嫌な思いをさせる事もありません。

また、定期的に通っている事で体の異変などに気づいてくれる事もありますので定期的に通いましょう。

ミニチュア・ピンシャーが気をつけたい病気やケガ

進行性網膜萎縮

網膜の萎縮と変性がゆっくりと進む病気で、先天性の病気なので予防法はありません。

初期症状として夜盲症といい夜になると目が見えにくくなる症状が出ます。

夜のお散歩をしたがらない場合は進行性網膜萎縮を疑いましょう。
残念ですが、現在の所治療方法はありません。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

後ろ足の膝のお皿の骨が脱臼してしまう病気で、小型犬がなりやすい病気の一つです。

後ろ足を引きずっていたり、足を触られるのを嫌がったりした場合は要注意なので、すぐに病院に行きましょう

足に負担をかけない様に、床に滑らないカーペットなどを敷いてあげましょう。
また、高い所からのジャンプは絶対にダメです。

薬やサプリメントで症状を軽減させることが出来る場合もありますが、手術が必要になる場合もありますので獣医師とよく相談しましょう。

レッグ・ペルテス病

レッグ・ペルテス病は、大腿骨頭への血行が阻害され、骨頭が壊死してしまう病気で原因は不明です。
遺伝が関連している可能性があり、足を引きずるなどの症状が見られます。

その他の症状としては、食欲の低下や股関節部分を触られるのを嫌がるなどがあります。

症状が軽い場合は運動制限や鎮痛剤の投与などの内科的治療を行いますが、症状を一時的に抑えても病気自体の進行は止まらない為、最終的には外科手術が必要となります。
→手術後回復、体の負担を気にするシニア期の犬へのサプリメント・内側美犬
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まとめ

ミニチュア・ピンシャーは子犬の頃からしっかりとしつけを行う事で、飼い主様との信頼関係を築ければ素晴らしいパートナーになりますが、しつけを怠ってしまうと中々いい関係を築くことが出来ない犬種です。

また、警戒心、負けん気の強さから攻撃的になってしまう事も少なくはない犬種ですので、小さいお子様がいらっしゃるご家庭では注意が必要になります。

一方で、運動能力が高くドーベルマン・ピンシャーの様に頭も良い犬種ですのでしっかりと信頼関係が築ければ、様々なドッグスポーツなどを一緒に楽しむ事も夢ではありません。

これから迎え入れる事を検討している方はミニチュア・ピンシャーの性格をしっかりと理解したうえで迎え入れましょう。

(コラム:現役ドックトレーナー ヤマさん)

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