ミニチュア・シュナウザーは有名ドラマ出演で人気上昇!口髭が特徴のミニチュア・シュナウザー


2011年に放送された大ヒットドラマに出演した事で人気急上昇したミニチュア・シュナウザーですが、皆さんも一度は見たことがある犬種だと思います。

ミニチュア・シュナウザーといえば他の犬種にはない独特の口髭が大きな特徴です。
キュートな見た目はもちろん、人間の脳をもつ犬と言われるほど賢い犬種のため非常に人気がありますが、飼育するにあたり気をつけなければならない事もあります。

今回はミニチュア・シュナウザーの飼育方法からしつけの方法まで、現在飼っている方もこれから迎え入れる方にも役に立つ情報をお届けいたします。

ミニチュア・シュナウザーの特徴

ミニチュア・シュナウザーの歴史

シュナウザーはドイツ原産の歴史の古い犬種で、15世紀頃から害獣の駆除や家畜の番犬として重要な役割を果たしていました。

そんなシュナウザーの特徴を残しつつも、さらに小回りがききネズミの駆除に最適なサイズを作り出すために、プードルやミニチュアピンシャーなどと交配したものが「ミニチュア・シュナウザー」だといわれています。

ミニチュア・シュナウザーはスタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーよりもだいぶ後になってアメリカに入ってきた犬種でしたが、第二次世界大戦から数年後にはスタンダードやジャイアントを遥かに上回る人気犬種となり、現在もその人気ぶりは衰えていません。

ミニチュア・シュナウザーの体型

ミニチュア・シュナウザーの体型は体長と体高がほぼ同じで正方形に近く、筋肉質でガッチリとした体格をしています。
頭の形は長く、V字型の垂れ耳で独特のまゆ毛と口髭が大きな特徴でもあります。

JKCが定める理想の体型は、体高が30㎝~35cm、体重は4.5kg~7kgとされています。

ミニチュア・シュナウザーの毛並み

ミニチュア・シュナウザーは硬くてワイヤーの様な被毛が特徴で、上毛と下毛からなるダブルコートの被毛を持つ犬種です。
上毛は、脚、鼻、眉の部分が長く伸びる事も特徴です。

ミニチュア・シュナウザーの毛色は、「ソルト&ペッパー」「ブラック&シルバー」「ホワイト」「ブラック」の4種類がFCI(国際畜犬連盟)の規定に基づき、犬種スタンダードと認められています。

その他スタンダードとして認められていない毛色もあります。

ミニチュア・シュナウザーの性格

ミニチュア・シュナウザーはとても勇敢な犬で、番犬として抜群の素質を持っている犬種です。
また、従順で「人間の脳を持つ」とも言われるほど頭が良い事もありとてもしつけがしやすい事も特徴です。

しかし、警戒心が非常に強い為に攻撃的になったり、吠えやすい犬種でもありますので、その点はしっかりとしつけを行う必要があります。

頑固な一面もありますが、基本的には子供との相性も良く従順で最良の家庭犬と言えるでしょう。

ミニチュア・シュナウザーを家族に迎え入れるには

室内環境を整えましょう

初めて犬を迎え入れるという方の中には屋外での飼育を考えている方も少なくはないと思いますが、ミニチュア・シュナウザーは室内犬の為、必ずお家の中で飼いましょう。

屋外での飼育は温度変化が激しく、体調管理も難しくなる為オススメできません。
その為にも、まずは迎え入れる前に室内の飼育環境を整えておく必要があります。

室内での飼育をされる飼い主様の中にはケージなどの中に入れずにフリーの状態での飼育をされる方も多いですが、今後のしつけの為にもまずはケージの中での生活を中心にしてあげましょう。

ケージのサイズですが子犬の頃はあまり大きすぎる事で落ち着かなかったり、しつけがしにくい事もありますので小さ目の物を選ぶことをオススメします。
ケージの設置場所ですがあまり静かすぎる所よりも適度な生活音があった方が様々な音にも慣れる事ができるのでオススメです。

迎え入れるにあたり用意するもの

トイレや水飲みなど、最低限飼育に必要な物はペットショップなどでも教えてくれるのでここでは省略させて頂きますが、実はしつけにもとっても役に立つ「クレート」を用意していただきたいのです。

「クレート」とは愛犬の移動時に一時的に入れておく持ち運び可能な入れ物で、同じ種類の物として「キャリーバッグ」がありますが、それよりもハードタイプの「クレート」をオススメします。

「クレート」を利用したしつけの方法は後のしつけの所でお教えします。

フードの選び方

犬を飼育している飼い主様の中には、フードの選び方に悩まれる方も多いと思います。

近年フードの種類も沢山あり、ペットショップやホームセンターなどでも様々なフードが売られていますが、まず迎え入れたばかりの子犬のうちはペットショップやブリーダーの元で与えていたのと同じフードを与えましょう。
急に違ったフードを与えてしまう事で体調を崩してしまう事もあるからです。

成長に伴いフードを変更する際はあまり安いフードはオススメできません。
近年では食物アレルギーの犬も多くなってきているのでオススメは「グレインフリー」のフードです。
グレインフリーとは穀物(小麦、トウモロコシ、米)などの穀物全般を完全不使用のことです。

穀物類は取りすぎる事でアレルギーを引き起こす事もあるのですが、安く販売されているフードにはかさ増しの為に穀物類が多く使われているのです。

その為、少々金額は高くなりますが愛犬の健康の為にも「グレインフリー」のフードをオススメします。

犬におやつは必要?

オヤツは犬の生活に必ずしも必要な物ではありませんが、しつけの際などのご褒美には効果絶大です。

もちろんアレルギーなどの疾患がない場合限定ですが、適量のオヤツは上手に与える事でしつけもしやすくなるので与えても良いでしょう。

与えすぎは肥満の原因にもなりますので、オヤツを選ぶ際は細かくできるタイプがオススメです。



ミニチュア・シュナウザーの上手なしつけ方

子犬のうちから体の隅々を触れるようになりましょう

体の隅々まで触れるようになる事は実はとても重要な事で、これが出来ない犬はお手入れも難しくなりますし、ビックリして噛む様になってしまう事も多いです。

それを防ぐ為に子犬の頃から頭をなでる事はもちろんですが、顔回りや口回りを触ったり、飼い主様の膝の上で仰向けにしてお腹や脚を触ったりするなどのスキンシップを積極的に行いましょう。

これが出来るだけでも愛犬との距離はグッと縮まります。

トイレトレーニングの方法

ミニチュア・シュナウザーは室内犬のためトイレトレーニングは必ず必要になります。
そして、トイレトレーニングはとても根気が重要になるしつけですので覚えておきましょう。

まずはケージ内にトイレを設置していただくのですが、ケージのサイズにより中に入れるトイレの大きさも異なりますので注意しましょう。
理想はケージ内の半分程をトイレにしてしまう事ですので、それを踏まえた上でケージのサイズも選びましょう。

最初はケージ内にはトイレ以外を置かないようにするのがポイントで、トイレの他にベッドや毛布などの物を入れてしまう事により失敗をさせてしまう可能性が増えてしまいますので置かないようにしましょう。

そして、偶然トイレ上に排泄出来た時に思いっきり褒めてあげましょう。
この時の褒め方ですが、頭をなでたりするスキンシップよりもオヤツ(フードでも可)を与えたり、ケージから出して遊んであげる方が効果的です。

ここで一番大事なのが、粗相をしても絶対に叱らない事です。
トイレトレーニングの基本は「成功を褒め、失敗は無視」になります。

上記の事を根気よく続けていけば必ずトイレを覚える事は出来ます。

ミニチュア・シュナウザーの無駄吠えの直し方

ミニチュア・シュナウザーは警戒心の強さから吠えが出てしまう場合があります。

その様な吠えを「警戒吠え」と言いますが、この警戒吠えを直すには「吠えたら叱る」だけではいけません。
例えば飼い主様を守ろうとして警戒吠えをしている場合に叱ってしまうと、愛犬は全く意味が分からなくなってしまいます。

まずは愛犬がどの様な感情で吠えているのかを知る必要がありますが、警戒吠えの場合は警戒心を解いてあげる事が解決につながります。
その為にも子犬の頃から様々な犬と触れ合わせたり、沢山の人に触ってもらう事がとても重要になります。

すでに警戒吠えが強く出てしまっている場合はドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。
早期に解決しないと悪化してしまう一方です。

ミニチュア・シュナウザーの噛み癖の直し方

飼い主様の多く悩まれる問題行動の一つの「噛み癖」の直し方ですが、実は簡単に解決する場合もあるのです。

ほとんどの飼い主様は噛まれた際に「ダメ!」としっかりと叱っているのですが、叱ってもまたすぐに同じ過ちを繰り返してしまう事が実は多いのです。

なぜ同じ過ちを繰り返してしまうのかというと、それは言葉で叱っているだけだからなのです。
そこで「迎え入れるにあたり用意するもの」で紹介した「クレート」が役立ちます。

クレートの使い方はとても簡単で、「ダメ!」と叱った後にクレートに入れてしまうだけです。
そうする事で直後に同じ過ちを繰り返す事を物理的に防ぐことができ、愛犬も閉じ込められたくはないので、噛んではいけないと学習するのです。

もちろん重度の噛み癖の場合はプロのアドバイスを受ける必要がありますが、子犬のうちでしたら上記の方法で解決する場合が多いので実践してみてください。

ミニチュア・シュナウザーの運動のさせ方

ミニチュア・シュナウザーの運動量

ミニチュア・シュナウザーは活発な犬種ではありますが、あまり長時間の散歩や毎日の激しい運動は必要ありません。

しかし、室内でじっとして過ごす事に向いている犬種ではないので、定期的にドッグランなどで自由に走り回らせてあげる事をオススメします。

上手な遊び方

ミニチュア・シュナウザーは遊びも大好きな犬種です。
お家の中でもこまめに遊んであげる事でストレスの発散にもなりますし、飼い主様とのコミュニケーションもとれるようになります。

ボール投げや音の鳴るオモチャも、もちろん良いですが今回はロープを使った上手な遊び方を教えます。

ロープで引っ張りっこはとても興奮して楽しむ事が出来ますが、ミニチュア・シュナウザーの力では飼い主様の力にはかないませんよね?

しかしここで大事なのが愛犬にも勝たせてあげる事!飼い主様が勝ったり、愛犬が勝ったりとメリハリをもって遊ぶことで、飼い主様との遊びが今よりもっと楽しみになります。

ミニチュア・シュナウザーのお手入れ

シャンプーの頻度

匂いがほとんどない犬種ではありますが、皮膚の健康維持の為にも定期的にシャンプーをしてあげましょう。
目安としては2~3週間に1度で良いでしょう。

ワクチン接種後や投薬後はシャンプーを控えた方がいい場合もありますので、その際は獣医師に相談してください。

トリミングの必要性

2~3ヵ月に1度はトリミングを行いましょう。

トリミングサロンなどではご自宅では難しい耳のお手入れや爪切りなども行えるので定期的に通う事をオススメします。

また、定期的に通う事で体の異変などにも気づいてくれる事もありますので、そういった点でもトリミングは必要です。

ミニチュア・シュナウザーが気をつけたい病気やケガ

尿路結石

尿路結石とは腎臓、輸尿管、膀胱、尿道といった尿を作り出す器官のいずれかに石が出来てしまう病気で、結石が出来る場所によって呼び名が変わります。

症状として、石が詰まり尿が出なくなったり血尿が出るなどして痛みを伴います。

治療方法は「結石溶解療法食」、結石を超音波で粉砕し体外への排出を待つ「自然排泄」、重度の場合は「切開手術」があります。

いずれにしても早期の発見が大事ですので、日々の排泄状態などをしっかり観察しておきましょう。

進行性網膜萎縮

網膜の萎縮と変性がゆっくりと進む病気で、先天性のものなので予防法はありません。

初期症状として夜盲症といい夜になると目が見えにくくなる症状が出ます。

夜のお散歩をしたがらない場合は進行性網膜萎縮を疑いましょう。
現在のところ治療方法はありません。

膵炎

膵炎とは膵臓が自ら作り出す膵液によって膵臓自体を消化する事で炎症してしまう病気です。

原因は激しい嘔吐や腫瘍などの異物で膵管が閉鎖したり、事故などで膵臓を傷つけた事により膵液が膵臓内に逆流する事で起こります。

また脂肪分の多い偏った食生活により肥満状態にある犬も発症します。
予防方法は日頃から栄養バランスのとれた食事を与え、適度な運動をさせて肥満にならないように心がける事です。

まとめ

独特の口髭を持つミニチュア・シュナウザーはその魅力的な容姿からも人気が衰えません。

頭が良く従順な犬種でもありますので家庭犬にもピッタリですが、警戒心の強さなどの理由からも子犬の頃からのしっかりとしたしつけを行う事が必要になります。

また、活発な性格な為、適度な運動や遊びが必要になる犬種ですのでその点もしっかりと考えた上で迎え入れる事を検討しましょう。

偏った食生活から膵炎になってしまう個体も多いのでフード選びもとても重要になってきます。

ミニチュア・シュナウザーは子供とも仲良くでき、多くの家族がいるお家にも向いている犬種なので初心者の飼い主様にもオススメ出来る犬種です。

(コラム:現役ドックトレーナー ヤマさん)

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