犬の気管支炎とケンネルコフ ~気管支炎は気管支の病気で最も発症頻度が高い~


気管支炎は、気管支に認められる炎症で気管支で認められる病気のうちでは最も発症頻度が高い病気です。

また、気管支炎は原因により3つに分類され、治療法も変わってきます。

気管支炎は主な症状は席で、飼い主や家族としては見落とす事もある病気で、さらにいくつかの循環器系の病気を伴って発症する事もある病気です。

今回は、犬の気管支炎について紹介していきたいと思います。

犬の気管支炎の原因


気管支炎の原因としては、犬パラインフルエンザウイルス・犬アデノウイルスⅠ型や2型などのウイルス、気管支敗 血症菌などの細菌、アスペルギルスなどの真菌、マイコプラズマ、犬肺虫などの感染により、また、埃・植物の種子や花粉・刺激性ガスなどの吸引といったものがあります。

また、気管支炎は原因により「感染性」「寄生虫性」「アレルギー性気管支炎」に分類されます。

感染性気管支炎は様々な原因で発症しますが、犬が集団を形成するようなブリーディング用の犬舎、ペットショップ、入院時或いは輸送時などでは、ケンネルコフの発症が広く認められています。

また、アレルギー性気管支炎は吸引されたアレルゲンによってアレルギー反応が起こり、気管支の粘液上皮の過形成が起こったり、気道取集区が起こる事で気管支の内腔が狭くなることで空気の通り道が阻害される事で発症されます。

気管支炎は空気の通り道が障害される為に肺炎、腫瘍、気管支拡張―狭窄症、異物や心不全などを伴って発症する場合があります。

ケンネルコフ


ケンネルコフは、乾性の咳や発熱などの人の風邪症状のような症状を発現する病気です。

また、不衛生な飼育環境や体力・抵抗力の衰えなどが誘因となってウイルスや細菌に感染し発症します。特に空気が乾燥しやすい冬場には注意が必要な伝染性の呼吸器系の病気です。

犬パラインフルエンザ犬アデノウイルスII型などのウイルス、気管支敗血症菌といった細菌などが感染して起こり、運動したり、興奮したりした時や気温・湿度の急な変化があった時に咳が多くなります。

ケンネルコフは、ワクチン接種によって予防する事ができます。また、常日頃から免疫力や抵抗力が落ちないようにしっかりとした健康管理と適度の運動を行うようにしましょう。

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犬の気管支炎の症状


気管支炎の最も特徴的な症状は発咳で、初期段階では乾性の咳で、興奮したり、運動した場合のみに認められる為に飼い主や家族が見落としやすいですが、進行すると湿ったような咳に変化して飼い主や家族も気づき易くなります。

また、気道が過敏状態になっている為に気道部分に刺激があると発咳が認められるようになり、発咳の後に吐き気を示す事もあります。

この他に進行に伴って運動不耐性、元気消失、食欲不振、体重減少、下痢、呼吸促迫、チアノーゼ、呼吸困難などが認められます。

犬の気管支炎の治療

気管支炎の治療法としては、別の病気が原因となっている場合にはその病気の治療が施されます。

また、症状によっては原因を取り除くよりも症状の軽減を目指して対症療法が施される事があります。

気管支炎の原因として、異物の誤飲の場合には再発を防止する為に生活環境の改善を行う必要があります。また、肥満がこの病気を悪化させてしまう一因となってしまうので、標準体重を維持する為にダイエットを行う事も効果的な治療法といえます。

また、気管を圧迫しないように首輪からハーネスに変更するようにする事も大切ですが、散歩時に引っ張り癖や引っ張り気味になる犬の場合はハーネスだとコントロールがしづらくなるので、事前にしつけを行うようにする必要があります。

犬の気管支炎の予防


埃や気温の変化の少ない状態で飼育したり、ウイルス感染を予防する為にワクチン接種を行う事で予防ができます。

また、気管支炎はタバコなどの刺激性ガスの吸引も原因となるので、犬の周りで喫煙をしないようにする事も大切です。

まとめ

1. 原因は、犬パラインフルエンザウイルス・犬アデノウイルスⅠ型や2型などのウイルス、気管支敗 血症菌などの細菌、アスペルギルスなどの真菌、マイコプラズマ、犬肺虫などの感染により、また、埃・植物の種子や花粉・刺激性ガスなどの吸引があります。

2. ケンネルコフは、人の風邪のような症状でワクチン接種によって予防する事ができます。

3. 症状は、最も特徴的な症状は発咳で、進行に伴って運動不耐性、元気消失、食欲不振、体重減少、下痢、呼吸促迫、チアノーゼ、呼吸困難などが発現します。

4. 治療は、原因となっている病気の治療や症状を発現する対症療法が施されます。

5. 予防は、飼育環境の整備やワクチン接種を行う事で予防ができます。

犬の気管支炎は、ウイルスや細菌などが原因なので、飼育環境を常に清潔にしたり、ワクチン接種をする事で予防する事ができる病気です。また、気管支を圧迫しないようにハーネスを使用する事も大切です。

ただ、ハーネスの場合は大人しい犬には向いていますが、元気な犬の場合はコントロールができにくいという特性があるので使用する場合には注意が必要です。

喫煙をする飼い主や家族の場合は、タバコの煙が原因となって発症する場合もあるので、犬の生活環境の中では喫煙をしないようにする事も大切です。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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