犬の心臓肥大 ~根治が困難な心臓肥大。主な原因は食生活~


犬の心臓病の中で最も発症頻度が高いのが心臓肥大です。また、心臓肥大は発症すると完治が困難なために飼い主や家族としては心臓肥大を起こさないようにする事が大切です。

心臓が大きくなることで全身に血液が送りにくくなるために、全身に影響が出てきてしまいます。今回は、犬の心臓肥大について紹介していきたいと思います。

犬の心臓肥大の原因


心臓が全身に血液を送る際に心臓に強い負荷がかかると、心臓はさらに大きな力を使わないと全身に血液を送れなくなり、心臓の筋肉が肥厚してしまいます。

心臓の筋肉が肥厚すると心臓の収縮力が弱くなり、全身に血液を送る事が難しくなります。

また、大半はシニア期の犬が多いですが、遺伝や食生活が原因で若齢犬で発症する場合もあります。

食生活としては、高たんぱく質で脂肪の多い食べ物や塩分過剰摂取を促進させてしまうような食べ物を食べさせることが原因となります。最近ではこの食生活の問題から心臓肥大を引き起こす症例が急増しています。

また、僧帽弁閉鎖不全症心筋症フィラリア症の病気が原因の場合とストレスが原因となる場合もあります。
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犬の僧帽弁閉鎖不全症


僧帽弁閉鎖不全症は、左心房と左心室の間に位置する僧房弁が変性して生じる弁膜の病気で、4~5歳例をピークに加齢に伴い発症率が増加します。

僧帽弁閉鎖不全症は、僧帽弁が粘液変性によって肥厚し、完全に閉じる事ができずに心臓が収縮する際に全身に拍出されるべき血液の一部が弁の隙間から左心房内に逆流する状態をいいます。ただ、発症原因については解明されていません。

初期段階では症状がなく、心内雑音が聞こえるくらいしかなく、進行に伴って発咳が認められるようになります。

治療としては、現在の所完治させる治療法はありません。なので、症状の緩和と病態の進行を抑えることを目的とした治療が施されます。

犬の心臓肥大の症状


心臓肥大になると、疲れやすくなったり、無気力になったり、痰、いびき、呼吸困難、食欲不振、体重減少、腹部膨満、不整脈、失神といった症状が発現します。

心臓肥大になると、全身に血液が遅れなくなるために疲れやすくなり、初期段階では発咳が認められます。ただ、初期症状は比較的軽い為に飼い主や家族が気付きにくく、見落としやすいのが現状です。

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犬の心臓肥大の治療

心臓肥大の治療は、完治を目指す為ではなく、進行を遅らせる事を目的として経過観察をしていく事になります。

心臓肥大の原因に食生活がある為に、食餌療法として塩分の摂取量を減らす事が重要です。また、愛犬のために手作りで食餌を作っている際には食餌管理が難しいので、動物病院で販売されている心臓をサポートする療法食を食べさせるようにしましょう。

また、激しい運動を行うと心臓には負担がかかりますよね。なので、激しい運動を避けるようにします。気温の上昇も心臓への負担となります。さらに犬は体温調節が苦手な動物なので、体内に熱がこまらないように暑さ対策を実施する必要があります。

心臓肥大の治療法として投薬治療が施される事がありますが、劇的な効果は期待できません。投薬治療の目的としては、症状の緩和や進行を遅らせる事が治療の目的です。

犬の心臓肥大の予防


心臓肥大の予防としては食餌管理が重要で、塩分を抑えた食餌管理を食べさせることが大切です。また、僧帽弁閉鎖不全症や真菌症などの病気にならないように健康管理を行う事も大切です。

心臓肥大は、発症すると根治が難しいので定期的な健康診断を行う事も大切です。

まとめ

1. 心臓肥大の原因は、食生活が多くの原因で、僧帽弁閉鎖不全症や真菌症、フィラリア症、ストレスも原因と考えられています。

2. 僧帽弁閉鎖不全症は、左心房と左心室の間に位置する僧房弁が変性してしまう病気です。

3. 心臓肥大の症状は、疲れやすくなったり、無気力になったり、痰、いびき、呼吸困難、食欲不振、体重減少、腹部膨満、不整脈、失神といった症状が発現します。

4. 心臓肥大の治療は、食餌療法や薬物療法、運動制限などが施されます。

5. 心臓肥大の予防は、塩分を控えた食餌を与える事です。

犬の心臓肥大は、食生活が主な原因ですが、僧帽弁閉鎖不全症や心筋症、フィラリア症などの病気が原因となる場合もあります。

また、一度発症すると完治する事が難しい為に飼い主や家族としては心臓肥大の症状を確認した場合にはすぐに動物病院で診察を受けるようにする事が大切です。

初期症状が発咳くらいしかない為に見落としやすいので定期的な健康診断を受けるようにする事も大切です。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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