犬の出産 ~犬が出産する過程。安心して出産できるように用意する物~

犬の出産 わんわんネット
犬は人とは違って、多くの仔犬を生む多胎動物です。ただ、人同様に比較的安産な動物です。

基本的に出産に人の介助は必要ありませんが、飼い主や家族として犬が安心して出産できるように用意する物があります。

今回は、犬の出産と用意する物を紹介していきたいと思います。

犬の正常分娩と異常分娩

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正しい分娩の場合は、強い陣痛により外陰部から水様物の入った袋が見えてきます。

この袋が見えた時には既に破れていて、胎児が直接見える場合もありますが、難産でもない限りは心配する事はなく、後は強い陣痛と共に生まれてきます。

母犬は、生まれた仔犬を舐めて羊膜などを取り除き、へその緒を食いちぎります。

また、仔犬は母犬から舐められる刺激によって産声を上げ、産声を上げた仔犬はすぐに母乳を求めて、母犬は仔犬の世話を始めます。

犬は多胎動物なので、1頭生まれた後も何頭か生まれます

なので、生まれた仔犬は次の陣痛が始まったら保温箱に入れますが、母犬が不安にならないように常に母犬が見える場所に置くようにします。

次の陣痛が始まるまでには15分~1時間とムラがあり、頭数が多い場合はかなり時間がかかり、時間が長くなると陣痛が微弱となってしまい、難産になる場合もあります。

犬の異常分娩

犬は、比較的安産型の動物ですが、時には異常分娩を起こす場合もあります。

異常分娩は、妊娠期間の延長や分娩時間の延長、胎位の失位などによる難産の事を異常分娩といいますが、犬種によって異常分娩を起こしやすい犬種がいます。

異常分娩を起こしやすい犬種としては、小型犬種や短吻犬種、大きな頭と幅広い肩を持つ犬種、骨盤腔が狭い犬種などがいます。具体的な犬種としては、ボストン・テリア、スコティッシュ・テリア、ペキニーズ、ブルドッグ、狆、シーリハム・テリア、チワワ、シー・ズーなどです。

異常分娩はすぐに適切な処置を施さないと、胎児及び母犬の命の危険を伴う場合が多いので、異常分娩の場合はすぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。

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犬の出産兆候

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犬が出産する場合には事前に兆候があるので、その兆候を確認した場合にはすぐに出産の用意をしましょう

出産する2日前から少しずつ下がっていき、37度くらいまでいったん下がり、そこから元の体温まで戻り始めます。
体温が戻り始めた時から数時間から10時間ほどで陣痛が始まります。

なので、出産予定日の1週間くらい前から母犬の検温を行いましょう、また、体温の測定は直腸で測定しますが、上手く測定できない場合には内股に挟んで体温を測定します。
ただ、内股で測定する場合には直腸よりも体温が低く計測されます。

出産当日になると、本能的にお腹の中を空にしようとして、食欲がなくなり、軟便や下痢になります。

その他には、落ち着きがなく常にうろうろしたり、呼吸がいつもより激しくなったり、トイレが多くなったりします。

犬の出産の際に用意する物

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出産の際に用意する物としては産箱(さんばこ)を用意します。

犬は出産する際には外から見えない状態で産もうとするので、産箱を用意しますが、市販されているものを使用するのもいいですが段ボールなどで代用しても大丈夫です。

産箱は、外から見えないように囲いを作り、特別な場所に作るのではなく、母犬が安心できる場所に作るようにしましょう。
産箱の中は生まれた仔犬が凍えないようにペットヒーターなどを用意しておくといいですね。
床にはタオルや新聞紙などを敷き詰めておきます。

生まれた仔犬の体重を図るためにはかりを使うので、はかりを用意します。ただ、はかりは1~2㎏はかれれば十分なので、キッチン用でも構いません。

生まれた仔犬を拭いたり、体を温める為にタオルを3~5枚ほど用意しておきます。
仔犬を拭く際には乾いたタオルを使用するようにします。濡れたタオルで拭くと体温が下がってしまうので、必ず乾いたタオルで拭くようにしましょう。

へその緒を切らなければいけない場合もあるので、はさみも用意しますが、はさみは未使用のものか消毒したものを用意します。

まとめ

1. 正常分娩と異常分娩は、人の介助なしに出産する事ができる分娩が正常分娩で、迅速な処置が必要なのが異常分娩です。

2. 出産兆候は、体温が下がったり、ソワソワしたりしているなどがあり、それらが確認された場合にはすぐに出産の準備を行います。

3. 出産の際に用意する物は、最も大切なものは産箱です。犬が安心して出産できるように環境を整えるようにします。

犬の出産は基本的に犬自身が行うので、飼い主や家族としては産箱などを用意することくらいしかありません。

ただ、難産になる事もあるのでそうなった場合に適切な処置がとれるように動物病院への連絡などをスムーズに行えるようにしておく必要はあります。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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