犬の遺伝の病気 ~停留精巣・チェリーアイ(第三眼瞼腺脱)・膝蓋骨脱臼の3種類の症状~

犬 遺伝 病気 わんわんネット
犬の遺伝の病気は、犬種によっては変わってきますが、数多くの病気が知られています。

また、日本は他の国と比較しても遺伝の病気が多い事でも知られます。

今回は、犬の遺伝の病気について3つの病気を紹介していきたいと思います。

犬の遺伝の病気

犬 遺伝 病気 わんわんネット
遺伝の病気は、遺伝子に変異が起きて引き起こされる病気で、偏位した遺伝子はその病気と共に子孫へと受け継がれていきます

ただ、人の場合と違って、犬は基本的には計画的なブリーディングが行われているので、ブリーディングの方法によっては遺伝の病気を廃絶する事もできるといわれています。

ただ、日本では特に人気犬種において無計画なブリーディングが行われていき、遺伝の病気が増えているといわれています。

犬のオスは要注意、停留精巣

犬 遺伝 病気 わんわんネット
停留清掃(ていりゅうせいそう)は、オスの生殖器官である精巣が生まれた後に陰嚢内に降りてこず、腹腔内や鼠蹊部に留まる病気です。

精巣は精子を形成し、男性ホルモンを生産・分泌し、オスらしさの形成や維持に関与する大切な器官です。

ただ、精巣が生死を形成する為には体温よりも低い温度になる事が必要で、腹腔や鼠蹊部に精巣があってはその役割を担う事ができなくなります。

そして、精巣が左右1対ずつありますが、両方とも降りてこない場合には精子形成機能はありません。
ですが、片側の場合であれば、精子形成機能は残っている事が多いようです。

犬の停留精巣の原因

原因は遺伝的な要因があり、犬種としてはジャーマン・シェパード、ボクサー、ミニチュア・シュナウザー、ポメラニアン、チワワに多いとされています。

また、精巣下降に関与する性ホルモンの不足、鼠径管の形成不全、精巣を陰嚢内まで導く精巣導帯の発達不良などの遺伝的な要因が考えられています。

犬の停留精巣の症状と治療

症状としては、停留精巣からの精子形成が全くなく、オスの性ホルモンであるアンドロゲンの分泌量が低下する為に性欲が減弱します。

治療としては、片側の停留精巣の場合は残った精巣で精巣腫瘍が発症する頻度が高い為に早期に去勢手術を行う必要があります。

スポンサーリンク




赤く腫れあがるチェリーアイ

犬 遺伝 病気 わんわんネット
チェリーアイは、第三瞬膜腺脱出や瞬膜と呼ばれる後ろ側にある膜が炎症を起こし、赤く腫れあがった状態の事をいいます。

正式には第三眼瞼腺脱(だいさんがんけんせんだつ)出といいます。外に盛り上がった状態がサクランボに似ている事からチェリーアイと呼ばれています。

犬のチェリーアイの原因

原因には先天性と後天性があります。

遺伝的に腺組織と骨の付着が弱い犬種がいて、ビーグル、ペキニーズ、コッカー・スパニエル、ブルドッグ、ブラッドハウンド、シー・ズー、ラサアプソ、フレンチ・ブルドッグなどがいます。一般的に6か月~2歳齢に好発するといわれています。

後天的には何らかの外傷やできものによって瞬膜が炎症を起こして、チェリーアイを起こす事があります。

犬のチェリーアイの症状

症状として、片側若しくは両側の瞬膜が突出して、それを目で擦ろうとします。
さらに涙量が増加したり、瞬きが多くなります。

また、涙やけや目の周りの悪臭、鼻水やくしゃみの原因となる事もあります。

→お部屋についたおしっこなどの臭いの原因を元から分解!消臭剤カンファペット

犬のチェリーアイの治療

治療としては、抗炎症薬や抗菌剤などの炎症に合わせた薬剤治療が行われたり、瞬膜の切除が行われます。

ただ、瞬膜は涙の生成の約半分を担っているために、切除するとドライアイなどを引き起こす可能性がありますので、一番目に考慮される治療法ではありません。

現在では温存療法が選択される事が普通です。
また、瞬膜を縫い付けて外に飛び出ないようにする手術が行われます。

小型犬は要注意、膝蓋骨脱臼

犬 遺伝 病気 わんわんネット
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、後肢にある膝蓋骨が正常な位置から逸脱した状態をいいます。

犬の膝蓋骨脱臼の原因

原因は先天性と後天性に分類されます。

先天性は、生まれた時から膝関節周囲の筋肉や骨の形成異常や靭帯の付着部の異常等が存在して、加齢と共にこれらの異常が進行して膝蓋骨脱臼を発症します。

後天性は、打撲や落下等による外傷性の原因で膝蓋骨周囲の組織に損傷が生じたり、骨に関連する栄養障害などによって骨の変形が生じたりした結果、発症します。

犬の膝蓋骨脱臼の症状

症状は、程度によって無症状のものから正常な歩行ができなくなるものまで幅広いです。
痛みや幹部の腫れ、跛行や患肢の挙上などが認められます。

ただ、先天性の場合は生まれた時から習慣的に脱臼し、痛みを感じない場合もあるので、見落としがちになります。

犬の膝蓋骨脱臼の治療

治療としては、なるべく早く外科手術を行う事です。進行しすぎると、手術ができない場合もあります。
理想的には仔犬の骨が成長する前に行う事とされています。
→手術後回復、体の負担を気にするシニア期の犬へのサプリメント・内側美犬
→手術後回復、体の負担を気にするシニア期の犬へのサプリメント・内側美犬

まとめ

1. 遺伝の病気は、予防する事ができないのでどれだけ注意していても発症してしまう事がある病気です。

2. オスは要注意、停留精巣は、生殖機能がなくなる病気で、片側の場合は精巣腫瘍を引き起こす事がある病気です。

3. 赤く腫れあがるチェリーアイは、瞬膜が炎症を起こして腫れあがる病気で、涙やけや目の周りの異臭に原因となります。

4. 小型犬は要注意、膝蓋骨脱臼は、小型犬に多く発症する膝蓋骨が脱臼指定しまう病気です。いくつかのグレートに分類されますが、最終的には歩行困難となる病気です。

犬の遺伝の病気は、予防する事ができない為に常日頃から犬の状態を観察して少しでも異常が確認された場合には動物病院で診察を受けるようにして、早期に治療する事が大切です。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

スポンサーリンク