犬の咳と病気 ~犬の咳の種類とジステンパー・ケンネルコフ・フィラリア・気管虚脱~

犬の咳 病気 ルンクリ
犬の咳は、病気の可能性があります。

ただ、咳き込む場合もありますが、病気の症状の1つとして発現する事があるので続いて起こる場合にはそのままにしておくことは病気の進行を速めてしまうので、対処をする必要があります。

また、咳といってもいくつか種類があります。

今回は、犬の咳について紹介していきたいと思います。

犬の咳の種類

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犬の咳には、乾いた咳、湿った咳、激しい咳、弱々しい咳、アヒルがなくような「ガーガー」という咳、止まらない咳、胸からヒューヒュー音がするといったいくつか種類があります。

犬が咳をした場合にはその咳がどのような咳かを把握しておくと、後で動物病院で診察をする際に病気を突き止める際に役立ちます。

また、一般的には乾いた咳よりも湿った咳、激しい咳よりも弱々しい咳の方が症状が重いとされています

犬の咳から考えられる病気

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犬が咳をした場合に考えられる病気としてはケンネルコフ、フィラリア、アレルギー、肺の腫瘍、気管支炎、寄生虫、肺水腫、咽頭炎、気管支狭窄、扁桃炎、気管支喘息、心臓病、ジステンパー、肺炎、気管虚脱、悪性リンパ腫などがあります。

犬のジステンパー

犬の咳から考えられる病気の中で、特に要注意なのがジステンパーです。

ジステンパーは、ジステンパーウイルスによって感染する感染症の1つで、咳の他にも下痢や嘔吐、麻痺、運動失調などの症状が発現する病気です。
狂犬病に次いで致死率が約90%と非常に高い病気です。

ジステンパーは、発症食後には40度前後の高熱が起こります。ただ、比較的短時間で収束しますが、数日の間隔をあけて再び高熱の発熱が起こり、少なくても1週間ほど継続します。
この2度起こる発熱を二峰性発熱と呼び、ジステンパーの特徴の1つです。

ジステンパーは最悪の場合、命の危険もある危険な病気で、効果的な治療法もない病気ですが、混合ワクチンによって予防する事もできる病気です。
毎年1回は必ずワクチン接種を行いましょう。

関連記事:犬のワクチン接種 ~毎年接種する狂犬病ワクチンなど、犬のワクチンの種類と注意点~

ワクチンによって予防可能、犬のケンネルコフ

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ケンネルコフは、乾いた咳が特徴的な病気で、人の風邪のような症状が発現する伝染性の呼吸器感染症の1つです。

ケンネルコフは、不衛生な飼育環境や体力・抵抗力の衰えなどが誘因となってウイルスや細菌に感染し発症します。

ケンネルコフは、犬パラインフルエンザや犬アデノウイルスII型などのウイルス、気管支敗血症菌といった細菌などが1~複数種感染する事が原因で起こります。

ただ、単独感染では軽症の場合が多く、1週間から10日間ほどで回復しますが、他のウイルスや細菌が複数感染している場合には最悪の場合は死亡する事もあります。

ケンネルコフもジステンパー同様に混合ワクチンによって予防する事ができる病気なので、しっかりとワクチン接種をしましょう。
関連記事:犬の気管支炎とケンネルコフ ~気管支炎は気管支の病気で最も発症頻度が高い~

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犬のフィラリア症

フィラリア症は、蚊の媒介によって犬の心臓や肺動脈に寄生して右心不全や肝臓、腎臓、肺などの障害を引き起こします。

フィラリアは予防法が確立されていますが、現在でも日本やアメリカ、ヨーロッパなどでは高い発症率を示しています。

症状としては、咳以外にも運動不耐性、削痩、貧血、腹水の貯留などがあります。
これらの症状が発現しているという事はフィラリアが進行している事を示しているので、早急な処置が必要です。

フィラリアは予防薬があるので、予防する事は難しくはありません。

犬の気管虚脱

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気管虚脱小型犬の中高齢の犬に多く認められます。
気管が潰れる事で、呼吸がしづらくなり、咳が起こります。

最終的に呼吸困難を引き起こし、吸気時に“ヒー”という音が聞こえるようになり、呼吸に合わせて“ガー・ヒー、ガー・ヒー”と聞こえるようになります。

気管虚脱は予防する事はできませんが、呼吸器系や心臓病の予防をしたり、気管の負担を少なくする事である程度発症頻度を下げる事はできます。

関連記事:犬の気管虚脱 ~小型犬に多い呼吸器の病気「気管虚脱」の症状や予防法は?~

まとめ

1. 咳の種類は、乾いた咳や湿った咳などいくつか種類があり、病気の種類によっても変わってきます。

2. 咳から考えられる病気は、様々な病気があり、咳だけで病気の種類を特定する事はできません。咳以外の症状がないかを観察しましょう。

3. ジステンパーは、ワクチンで予防する事ができますが、死亡率が高い病気なのでワクチン接種を行いましょう。

4. ワクチンによって予防可能、ケンネルコフは、症状が軽い場合は問題ありませんが、複数の細菌やウイルスが感染すると死亡する事もある病気です。

5. フィラリアは、蚊が媒介となって寄生する病気で、いまだに高い発症率があるので、特に室外飼育をしている犬は要注意です。

6. 気管虚脱は、小型犬に多く、呼吸がしづらくなる病気です。呼吸をする際にいつもと違った音がする場合には要注意です。

犬の咳はよく認められるので見落としやすい症状ですが、咳から考えられる病気には命に関わるものもあるので、継続して咳をする場合には注意が必要です。
他の症状がないかどうかを確認して、他の症状も発現している場合にはすぐに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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