犬の胃捻転 ~大型犬に多い胃捻転。異常を感じたらすぐに病院へ~

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犬の消化器の病気の中で特に注意しなければいけない病気としては、胃捻転(いねんてん)があります。

この病気は放置をすれば数時間で死亡してしまう緊急性が高い病気です。

今回は、胃捻転の症状と治療法などについて紹介していきたいと思います。

犬の胃捻転とは

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犬の胃捻転は、突然発症し、胃が捻じれる事によってショック状態に陥ってしまい、放置すると数時間で死亡してしまう緊急性が高い病気です。

また、胃捻転は胃だけがねじるのではなく、血管も一緒に捻じれてしまい、胃の入り口である噴門と出口である幽門が塞がってしまい、胃の中にガスと胃液が時間と共に充満して異常に膨満する病気です。

犬の胃捻転の原因

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胃捻転の原因としては、胃内に充満するガスや胃液の増加、胃の流出障害を起こす胃アトニー、食後の過度の運動などがあります。

また、様々なストレスや食餌や水の過剰摂取、急激な摂取も原因として考えられています。

胃捻転の原因には遺伝も考えられていて、特にガスを吐き出す事が難しいとされる大型犬、その中でも深い胸をしている犬種がかかりやすいといわれています。

犬種としては、グレート・デーン、ボクサー、セント・バーナード、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマンなどに多い傾向ですが、中型犬や小型犬でも発症する頻度は低いですが、発症する可能性があるので、注意が必要です。

また、全ての年齢で発症しますが、特に雄での発症が多い傾向があります。

また、早期発見して的確に治療を行っても20~30%の犬が死亡し、治療が遅れた場合には40~50%の犬が死亡するといわれています。

犬の胃捻転の症状

胃捻転の症状としては、食後1~4時間以内に腹部が膨満してきて、嘔吐をする姿勢をした状態をしますが、吐瀉物が出ない状態が続き、努力性呼吸・チアノーゼ・可視粘膜が白く退色し、脈圧が低下するなどのショック状態を引き起こします

また、捻じれた胃が周辺の臓器を圧迫し、圧迫を受けた臓器が壊死するなどの胃だけでなく全身に悪影響を与えたり、血管も同時に捻じれる為に血液が循環せずに数時間で死亡します。

これらの症状の他にも腹部を触ると痛がったり、嘔吐や頻繁なゲップ、大量の飲水、食欲不振、大量のよだれ、えづく、落ち着きなくうろうろするなどの症状が確認されます。

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犬の胃捻転の治療

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犬の胃捻転の治療は、膨満した胃にチューブを入れて、胃の中のガスを抜きます。

また、重症の場合には外科手術によって捻じれた胃を元に戻す手術が行われますが、元に戻した場合には約80%が再発してしまう為に、胃を固定する手術が行われる事もあります。

症例によっては胃を部分的に切除して容積量を減らすという手術もおこなれる事もあります。
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犬の胃捻転の予防と対策

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犬の胃捻転の予防と対策としては、胃捻転の原因に食餌の急激かつ大量摂取があるので、食餌量を調節したり、早食いをしないようにする工夫が必要となります。

また、ストレスや不安、興奮している時に食餌を与えないようにする事も大切です。

胃捻転は、冬場や大人しく怖がりな犬に起こりやすいといわれているので、食餌を与える時にはより注意しましょう。

食前と食後2時間は大量に水を飲まないように工夫をします。また、食後は数時間は安静にさせるようにします。

また、ドッグフードをふやかしたり、野菜などと一緒に与えるようにする事も胃捻転の予防に有効とされています。ただ、犬は野菜などを大量に消化する体の構造になっていないのであまり大量に与える事はやめましょう。

胃捻転は、遺伝も原因と考えられているので仔犬を家に迎える際に、その仔犬の親やさらにその上の世代に胃捻転を発症していないかを調べて、胃捻転を発症していない仔犬を選ぶようにしましょう。

まとめ

1. 胃捻転とは、胃が捻じれる事で胃の中にガスが溜まり、ショック状態になり、急死してしまう病気です。

2. 胃捻転の原因は、食後の激しい運動や早食い、ドガ食いなどがあり、予防する事は難しくはありません。

3. 胃捻転の症状は、食後数時間で腹部が膨れたり、チアノーゼが発現するなどが発現するので、これらの症状が確認された場合にはすぐに動物病院へ行くようにしましょう。

4. 胃捻転の治療は、胃のガスを抜いたり、胃を元に戻す治療が行われます。

5. 胃炎店の予防と対策は、胃捻転の原因になるようなことを排除していくようにしましょう。

犬の消化器の病気の中で最も重要度が高いとされる胃捻転は、的確な治療が行わなければ死亡してしまう病気ですが、原因についてはある程度わかっていて、予防する事が難しくはありません。

また、この病気は数時間で死亡してしまうので、かかりつけの動物病院を用意しておくようにしましょう。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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