犬の外耳炎 ~多発する耳の病気。予防するには日常の耳掃除がポイント~

犬の耳の病気 外耳炎 1-1
犬の耳の病気として最も多いとされるのが、外耳炎です。

また、犬の中には外耳炎になりやすいタイプの犬種も存在して、それらの犬種を飼育する場合には外耳炎は特に注意が必要な病気の1つとなります。

今回は、外耳炎の症状と治療について紹介していきたいと思います。

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外耳炎と犬の耳の構造

外耳炎には、急性と慢性の2つがあり、耳の外耳道上皮で炎症が起こる病気で、耳介にまで炎症が及ぶ場合もあります

外耳道は、耳の中ではもっとも外側にある部分です。人と犬では構造上に大きな違いがあります。人の場合は奥まで真っ直ぐな構造をしていますが、犬の場合はある程度の奥まで行くと垂直に曲がっています。

なので、人の耳掃除の要領で奥まで入れると、耳の中を傷つけてしまう可能性があります。

犬の外耳炎の原因

犬の耳の病気 外耳炎 1-2
犬は外耳炎を多発する傾向にあります。

その原因は、耳垢に細菌や酵母が繁殖し、炎症を起こしたり、異物による炎症や耳疥癬などの寄生虫の感染によるものだったりといくつかの原因があります。

また、犬の耳の構造は人とは違いますが、耳掃除をする際に人の耳掃除の要領で行った結果、耳道を傷つけたり、耳垢を耳の奥に押し込んだりして炎症が起こる場合もあります。

この他にもシャンプーなどの際に耳の中に水が入ったり、耳の中に入った水と耳垢の貯留と変敗によって炎症が起こる事もあります。

外耳炎は、どの季節でも発症する可能性がある病気ですが、特に夏場では悪化する傾向があるので、注意が必要です。

また、外耳炎になりやすい犬種としてはコッカー・スパニエル、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、シー・ズー、ミニチュア・シュナウザー、ビーグル、バセット・ハウンドなどがあります。

耳が垂れている犬種や耳道に被毛が多い犬種、耳道が狭い犬種、脂漏体質の犬種などで、耳の通気が悪い為に細菌や酵母が繁殖しやすく、外耳炎の原因の1つとなっていますが、立ち耳の犬種でも外耳炎にならないわけではありません。

犬の外耳炎の症状

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外耳炎の症状としては、痒みや痛みから首や耳を振ったり、耳を掻いたり、外耳炎が起こっている耳の方を下にして首を傾けたりします。

また、痛みの為に耳や体を触らせなくなったり、耳垢が多くなったり、悪臭がしたりといった症状が認められます。

こういった症状が認められた場合には、動物病院での診察を受けるようにします。
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犬の外耳炎の治療

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外耳炎の治療としては、寄生虫が原因になっている場合には洗浄剤による洗浄や感染している寄生虫やダニなどに効果のある薬剤を局所的に塗布するといった治療が行われます。

また、アトピー性皮膚炎や接触性アレルギーが原因となる事もあり、それらが原因の場合にはアレルゲンを犬の飼育環境中から取り除く事も行う必要があります。アレルギーの場合はアレルゲンの除去ができれば、アレルギーが起こる事はありません。

異物が原因の場合も異物の除去を行います。ただ、その異物が腫瘍やポリープの場合には外科手術が必要になる場合もあります。
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犬の外耳炎の予防と対策

犬の耳の病気 外耳炎 1-5
犬の外耳炎は、予防する事は難しい事ではありません。

一番の予防法は耳掃除です。ただ、犬の耳の構造上奥まで行う事はできないので、定期的に動物病院で耳掃除を行うようにします。自宅でできる耳掃除としては、見える範囲までにある耳垢や汚れを取り除いたり、被毛を抜いたりする事です。

耳垢や汚れを取り除く場合にはガーゼなどを指に巻き付けて行うようにします。また、被毛を抜く場合には手で抜くよりもピンセットや鉗子を使って抜くようにしましょう。

耳掃除をする場合には、無理強いをして行う事はせずに徐々に慣らしていくようにして犬にとってストレスにならないようにしましょう。

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まとめ

1. 外耳炎と犬の耳の構造は、外耳炎は犬の耳の病気としては最も発症頻度がある炎症が起こる病気です。

2. 外耳炎の原因は、いくつかあり、中には飼い主や家族が犬の為と思って行った事が原因になる場合もありますが、犬の体の構造を理解すれば防ぐ事ができます。

3. 外耳炎の症状は、耳や体を振ったり、耳を掻いたりといった症状があり、耳から悪臭がしたり、耳垢が多くなった場合には外耳炎の疑いが強いです。

4. 外耳炎の治療は、原因によっても変わってきますが、その原因を除去する事が主な治療です。

5. 外耳炎の予防と対策は、正しい耳掃除をしたり、アレルゲンや寄生虫、ダニやノミを除去するなどの予防法があります。

犬の耳の病気としては外耳炎は命に関わる事はありませんが、痒みや痛みなど犬にとっては不快感を感じる症状が発現するので、できるならば発症しないに越したことはありません。

なので、犬の耳の構造を理解して、自宅でできる耳掃除をしっかりと行い、それ以上の耳のケアは動物病院で行うようにしましょう。

(コラム:ペット専門家 クロさん)

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